研究課題/領域番号 |
16K10471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大澤 英之 自治医科大学, 医学部, 講師 (60458271)
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研究分担者 |
西村 渉 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00334433)
北山 丈二 自治医科大学, 医学部, 教授 (20251308)
佐田 尚宏 自治医科大学, 医学部, 教授 (20261977)
三木 厚 自治医科大学, 医学部, 講師 (20570378)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
藤井 博文 自治医科大学, 医学部, 教授 (80438613)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マイクロRNA / 炎症性サイトカイン / 乳癌 / 化学療法 / 分子標的療法 / マイクロRNA / サイトカイン / 癌 |
研究成果の概要 |
薬物療法抵抗性に関連するマイクロRNAを明らかにするために、乳癌の術前化学療法症例の治療前針生検検体を用いて網羅的解析を行った。非病理学的奏功例で高発現であったmiR-205は、エストロゲン受容体陽性HER2陽性乳癌細胞株において、薬物療法感受性を変化させ、IL-6分泌を亢進させた。また、この機序には何らかのポジティブフィードバックが存在することが考えられた。本研究によって、マイクロRNAと炎症性サイトカインのネットワークが癌薬物療法抵抗性に関連する機序と、新規診断法や治療法の一つとなる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実臨床では、分子標的薬の進歩によって癌薬物療法の選択肢が増えているにも関わらず、薬剤抵抗性が生じて治療に難渋することもある。乳癌の分野では炎症性サイトカインを標的とした治療はなく、マイクロRNAを利用した診断と治療も未だ実用化されていない。本研究を通して癌の薬剤抵抗性の機序を解明し、マイクロRNAやサイトカインのネットワークを標的とした新規バイオマーカーや治療標的を見出すことで、癌薬物療法の新たな治療戦略構築や治療の個別化に貢献できると考えられる。
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