研究課題/領域番号 |
16K10563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
橋本 真治 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (60624666)
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研究分担者 |
小田 竜也 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20282353)
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研究協力者 |
舘野 浩章
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 膵癌マーカー / 糖鎖 / レクチン / 早期診断 / 消化器癌 / 腫瘍マーカー / 組織アレイ / 膵癌 / 癌 / レクチンマイクロアレイ |
研究成果の概要 |
癌細胞の表面糖鎖は、癌化により変化が起こる。我々は複数のレクチンを用いて、正常部、癌部とで糖鎖修飾の違いが無いかを網羅的に解析することを目指した。標識した20種類のレクチンを用意し、複数の消化器癌の手術検体の標本から組織アレイを作成し、網羅的なレクチン染色の結果、大腸癌ではUEA1レクチンが癌部で15/24陽性、非癌部で9/24と癌部で有意に反応性が高く、レクチンZにおいては、肺腺癌6/12例、大腸癌9/24例、胃癌16/24例、膵癌12/24例、胆管癌18/24例と腺癌と中心に高い陽性率を確認し、正常組織と比較した変化率では、膵癌及び、前癌病変であるIPMNで最も高い変化率を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はレクチン工学の技術を応用し、様々な標識レクチンを用いて直接染色することにより、消化器癌における網羅的な糖鎖変化を解析した研究である。我々の解析により、特に腺癌系で正常部と比較し、優位に癌部において反応性が上昇するレクチンが複数同定された。これらは、今後更に解析が進むと糖鎖プローブとして用いることで、これまで用いられてきた腫瘍マーカーに代わって有用な血清マーカーとなったり、特に膵臓癌などでは予後不良患者の割出にも有効となる可能性がある。また現在開発中である、レクチン薬剤複合体による癌治療の新たなターゲットとなる可能性もあり、今後、創薬や診断薬へ繋がることが期待される研究である。
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