研究課題/領域番号 |
16K10594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) (2018) 島根大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
竹永 啓三 千葉県がんセンター(研究所), がん遺伝創薬研究室, 特任研究員 (80260256)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | AdipoRon / 膵癌 / 糖尿病 / 肥満 / 腫瘍増殖 / 膵臓がん / 抗糖尿病薬 / アディポネクチン受容体 / アゴニスト / 細胞死 / 前2型糖尿病 / 癌 |
研究成果の概要 |
抗糖尿病薬AdipoRonが膵癌細胞株の細胞死を惹起し抗腫瘍効果を示すという発見を基盤に、手術材料から膵癌初代培養細胞を細胞塊(スフェロイド)として得てAdipoRonの効果を検討した結果、初代培養細胞を得ることができた4例全例において細胞死(ネクローシス)の誘導が観察された。一方、AdipoRonが糖尿病の症状を軽減し、かつ膵癌の腫瘍増殖を抑制するかどうかの可能性を、マウス膵癌細胞株を同所移植した高脂肪食誘導肥満前糖尿病マウスモデル(B6J-DIOマウス)を用いて検討し、糖尿病症状の軽減そのものよりも肥満の解消の方が膵癌増殖の抑制やAdipoRonの抗腫瘍効果に重要であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アディポネクチン受容体に結合し抗糖尿病作用を示す薬剤として見出されたAdipoRonが膵癌患者由来の初代スフェロイド培養系において殺細胞効果を示すことが確認され、将来の治療に資する可能性がある。また、前糖尿病および肥満が膵癌の増殖、進展に影響するかどうかを、またそれに対してAdipoRon投与がどのような効果を示すかを肥満前糖尿病モデルマウスで検証し、糖尿病症状の軽減そのものよりも肥満の解消の方が膵癌増殖の抑制やAdipoRonの抗腫瘍効果に重要であることを見出した。
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