研究課題/領域番号 |
16K10626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
升本 英利 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (70645754)
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研究分担者 |
池田 義 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40281092)
南方 謙二 京都大学, 医学研究科, 講師 (60539675)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心臓再生医療 / iPS細胞 / バイオエンジニアリング / 心筋疾患外科学 / 拡張型心筋症 / 再生医学 / 創薬研究 / バイオマテリアル |
研究成果の概要 |
疾患再現モデル作製のための細胞準備として、拡張型心筋症患者等から樹立したiPS細胞を用いた、心筋細胞などの心臓を構成する細胞への分化誘導の方法を確立した。また詳細な病態再現を行うための三次元組織を作製・解析したところ、イオンチャネル関連遺伝子発現等の未成熟性が明らかとなった。新規薬剤開発に適した成熟化三次元人工心臓組織を構成するために、電気刺激による成熟化トレーニング培養による成熟化を試み、成熟心筋組織に関連する構造蛋白などのmRNA発現上昇を確認した。これらの結果から、新規薬剤開発に使用しうる疾患iPS細胞由来三次元バイオマテリアル人工心臓組織の開発における基礎研究基盤が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦においては、今後心不全患者の増加が予想されている一方で、心臓移植や植込み型人工心臓は未だ十分な供給がなされない状況がある。本研究成果は、心不全患者に対する創薬研究における、iPS細胞を用いた新たな技術基盤を与えるものであり、ヘルスケアおよび医療経済に対し貢献しうるものである。また、心筋症患者iPS細胞由来成熟化人工心臓組織は、疾患の病態をin vitroで再現しうるものであり、疾患進行に関してこれまで動物実験などで得られなかった新たな学術的発見をもたらすのに貢献するものである。
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