研究課題/領域番号 |
16K10652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (10241994)
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研究分担者 |
宮原 拓也 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20704943)
三浦 裕 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (40557980)
保科 克行 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90571761)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Nano-micelle / ischemia / ナノ粒子 / 虚血肢モデル / PICsome / 血管再生医療 / 急性下肢虚血 / ドラッグデリバリー |
研究成果の概要 |
手術不能の重症末梢動脈疾患に対する血管新生療法には未解決の問題が多い。今回、新たな血管新生療法としてポリイオン複合体型ナノ粒子による側副血行路形成部位へのドラッグデリバリーシステムの開発を試みた。本研究に於いては、その粒子サイズを精密に調整することによって、全身投与での標的部位への集積効率を制御できることが明らかにされた。更に、側副血行路形成の促進が期待できるIL-1βを薬物として内包した粒子の合成に成功した。しかし、この粒子の標的部位への集積は微弱であり、その要因が粒子の血中安定性の違いに帰することが推察された。今後、薬物内包ナノ粒子の分子設計の再検討ならびに粒子調整条件の最適化が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下肢虚血に対する薬剤投与は、静脈注射での力価では毒性がでる可能性があるため、出来る限り低容量が望ましい。その点ナノミセルを用いたドラッグデリバリーでは、病変部のみに集積し、同部でreleaseされるため効率的である。ただ内包する薬剤とナノミセルとの相性があり、サイズ、電荷など、臨床応用に向けてまだハードルがある。今回の成果で、内包化の最適化が示され、今後の臨床応用への重要なデータを示すことができた。
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