研究課題/領域番号 |
16K10664
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
谷口 繁樹 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90183467)
|
研究分担者 |
山下 慶悟 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00570970)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | ゼラチン / 止血効果 / 癒着効果 / 止血 / 癒着防止 / ゼラチンシート / 医療用接着剤 / 出血 / 医学 / 心臓血管外科 / 癒着 |
研究成果の概要 |
ゼラチンシートの止血効果と癒着防止効果について既存の製剤であるフィブリン製剤と比較して検討した。ゼラチンシートはフィブリン製剤と同等の止血効果を確認し、フィブリン製剤と比較して非劣性の止血効果を認めた。癒着防止効果については癒着面積と癒着強度をスコア化して比較した。癒着面積に関しては、ゼラチンシートはフィブリン製剤と比較して有意に癒着面積が狭かった。癒着強度に関しては、ゼラチンシートはフィブリン製剤と比較して有意に癒着強度が弱かった。また癒着の評価を組織学的に検討したが、単位面積当たりの炎症細胞の数に関しては、ゼラチンシートはフィブリン製剤と比較して有意に少なかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外科手術、特に心臓血管外科領域の手術は止血や癒着に難渋する症例に多く直面する。現在、止血製剤には血漿分画製剤が多く使用され、有効な癒着防止製剤はなく、様々な多くの問題がある。現在の製剤は高価であること、感染症のリスクがあること、効果が弱いことなどがあげられる。そういったことを一気に解決しうる製剤が本製剤、ゼラチンシートである。本研究成果で示した止血効果、癒着防止効果が臨床応用されれば、手術成績の向上に寄与し社会的意義は高いと考える。
|