研究課題/領域番号 |
16K10666
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 智 自治医科大学, 医学部, 講師 (30382881)
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研究分担者 |
木村 直行 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20382898)
吉崎 隆道 自治医科大学, 医学部, 研究員 (20743115)
山口 敦司 自治医科大学, 医学部, 教授 (50265287)
川人 宏次 自治医科大学, 医学部, 教授 (90281740)
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研究協力者 |
中江 進
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大型血管炎 / 大動脈炎モデルマウス / IL-25 / IL-1受容体アンタゴニスト欠損マウス / 大動脈炎 / 血管炎モデルマウス / IL-33 / 血管炎マウスモデル / 大血管外科学 / 大動脈炎症候群 |
研究成果の概要 |
大動脈炎を自然発症するIL-1受容体アンタゴニスト欠損マウス(Il1rn-/-マウス)大動脈では、Il25 mRNAの発現が亢進していることを発見した。Il25-/-Il1rn-/-マウスは、Il1rn-/-マウスと比較して、大動脈炎の発症率の低下と炎症の程度が抑制され、遺伝子レベルではIl6、Il17a、Il17rb、Tnfa mRNAの発現が低下していた。また、骨髄移植実験より、Il1rn-/-マウスの大動脈炎に関わるIL-25産生細胞が非血球細胞由来であることを示し、In vitroでIL-25は、樹状細胞とマクロファージよりIL-1β、TNF-αの産生を誘導することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難病指定である高安動脈炎と巨細胞性動脈炎に代表される大型血管炎は、ステロイドや免疫抑制剤に加えて生物学的製剤による治療が行われているが、未だ疾患の再発・再燃率は高く、治療効果が期待される寛解維持療法は少ない。根治的治療法の確立には、発症機序の解明が重要である。本研究によりIL-25は、ヒト大型血管炎に類似した大動脈炎を発症するIl1rn-/-マウスにおいて、その炎症の増悪に関わることが初めて明らかになった。この結果から、大動脈炎発症例および再発例に対するIL-25を標的とした新たな治療戦略の可能性を示すことができた。
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