研究課題
基盤研究(C)
免疫チェックポイント阻害薬の治療効果予測に有用なバイオマーカーを同定するために、喫煙歴、ドライバー遺伝子変異の有無、PD-L1の発現、Microsatellite instability (MSI)、腫瘍局所免疫状態など、過去の報告から想定される免疫チェックポイント阻害薬の治療効果予測因子について包括的に解析を行って相互の関連を明らかにした。MSIは肺腺癌においては希な異常であり、免疫チェックポイント阻害薬の効果予測バイオマーカーとしての有用性は低いこと、非小細胞肺癌は腫瘍における免疫関連分子の発現状態によって予後が異なることなどが明らかになった。
肺腺癌における腫瘍局所免疫状態を包括的に解析することによって、喫煙歴、ドライバー遺伝子変異の有無、肺腺癌の組織亜型、組織学的浸潤の程度などによって、免疫関連分子の発現状態が異なることが明らかになった。本研究の成果は今後、日常臨床で有用な免疫チェックポイント阻害薬の効果予測バイオマーカーを絞り込んでいく上で、貴重な基礎データとなった。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 4件)
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