研究課題/領域番号 |
16K10763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
竹島 秀雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (70244134)
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研究分担者 |
横上 聖貴 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40284856)
山下 真治 宮崎大学, 医学部, 助教 (40468046)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | microvascular / proliferation / KIAA-BRAF / fusion gene / pilocytic astrocytoma / microdissection / mesenchymal / transition / fusion / astrocytoma laser / KIAA-BRAF fusion gene / laser microdissection / LA-PCR / mesenchymal traisition / Pilocytic astrocytoma / 毛様細胞性星細胞腫 / mesenchymal transition |
研究成果の概要 |
増殖血管内皮細胞(MVP)の一部が腫瘍細胞由来である仮説を検証するために、KIAA-BRAF融合遺伝子を腫瘍マーカーとして毛様細胞性星細胞腫(PA)6例を解析した。3例で融合遺伝子が確認され、breakpointを決定した。次に、Laser microdissection法にて増殖血管内皮を採取し、Digital PCR法で融合遺伝子の存在を解析した。MVP内に占める腫瘍細胞の割合は、腫瘍本体と比べ25-65%と高率であった。FISHでMVP内に融合遺伝子を示す蛍光シグナルを検出した。以上より、PAのMVPの起源に腫瘍細胞が関与していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、悪性グリオーマにしばしば見られる血管内皮増生が、良性星細胞腫である毛様細胞性星細胞腫に何故存在するかという疑問に対して、そのメカニズムを解明した研究である。本研究の成果は、腫瘍血管が正常の血管内皮のみならず、腫瘍細胞の形質転換が関与することを示す、腫瘍生物学的に重要な発見であるとともに、血管新生療法での治療経過中、腫瘍が耐性を獲得するに到る機序の1つとして、この現象の関与が示唆されるものであり、耐性克服に向けての新たな治療法の開発への足がかりとなるものである。
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