研究課題/領域番号 |
16K10773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
大場 茂生 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (80338061)
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研究分担者 |
廣瀬 雄一 藤田医科大学, 医学部, 教授 (60218849)
八幡 直樹 藤田医科大学, 医学部, 助教 (60450607)
秦 龍二 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90258153)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | glioma / mutant IDH / iPS / グリオーマ / IDH変異 / 網羅的遺伝子解析 / 網羅的代謝解析 / 神経膠腫 / 変異型IDH / 腫瘍化 / 代謝 / IDH1 / がん代謝 |
研究成果の概要 |
腫瘍発生を促すとされる変異型IDH1を発現させるプラスミドをiPS細胞に導入した。IDH1が高発現した細胞は増殖が抑制されたが、低発現した細胞は増殖を維持できた。この細胞を用いてアストロサイトへと分化させている状況である。 ヒトアストロサイト由来の、変異型IDHにより腫瘍化した細胞と非依存性に腫瘍化した細胞を用いて網羅的な遺伝子解析、代謝解析を行い、その差異を調べた。これらの結果から新規治療の標的となりうる候補に対して検討を行っている。その一つとして変異型IDHによりプロトポルフィリンIXが低下することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経膠腫は脳腫瘍の中でも頻度の多い腫瘍の一つであるが、既存の治療法では予後は必ずしもよくなく、その原因の一つとして分子発生学的な解明が十分になされていない点があげられる。 本研究では、変異型IDHによる脳腫瘍モデルを作成し、その性質を解明することで新規治療法の開発へつながりうる。また、変異型IDHを有する神経膠腫と有さない神経膠腫の差異を検討することで、それぞれの特質にあった治療法の開発をめざす。本研究から得られる結果は治療困難な病気の新たなる治療法へとつながりうる非常に有意義なものと考える。
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