研究課題/領域番号 |
16K10861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
尾崎 充彦 鳥取大学, 医学部, 准教授 (40325006)
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研究協力者 |
岡田 太
平畑 美緒
津毛 美乃里
佐々木 諒
井澤 浩則
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | miR-143 / イヌ骨肉腫 / 肺転移 / 核酸医薬キャリア / 核酸医薬治療 |
研究成果の概要 |
本研究代表者らは、ヒト骨肉腫細胞を用いた自然肺転移モデルマウスへのmiR-143静注による肺転移抑制効果を実証してきた。本研究では、イヌを対象とした前臨床試験の実施を念頭に、イヌ骨肉腫細胞へのmiR-143導入による浸潤・転移抑制効果を検討した。miR-143は、イヌ骨肉腫細胞の浸潤能を抑制し、自然肺転移モデルマウスへの投与による転移抑制効果を示すことを明らかにした。イヌ個体へのmiR-143投与には、安全性や腫瘍細胞への導入効率の良いキャリアが必要である。ペプチドやキトサンをmiR-143と混合し溶解性および細胞導入効果を検証したが、適切なキャリアを見出すには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、新規医薬品として注目されて開発が進められている「核酸医薬」によって、骨肉腫の予後を規定する肺転移を予防する方法の構築を目指している。合成miR-143を肺転移予防の核酸医薬として臨床応用するための前臨床試験として、ヒト骨肉腫の病態と類似性の高いイヌを用いた安全性および肺転移予防効果の検証が非常に有用である。本研究成果は、ヒト骨肉腫細胞のみならずイヌ骨肉腫細胞に対するmiR-143の肺転移予防効果を実証し、骨肉腫罹患犬を対象とした前臨床試験の成果がヒトへの効果を予測するモデルとなることを強く示唆することができた。
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