研究課題
基盤研究(C)
私たちはこれまでに、骨芽細胞が、死細胞をコアとして石灰化を誘導することを報告している。本研究において、私たちは、死細胞に結合する血清タンパク質の中に、石灰化を制御する分子があると仮説を立て、その検証を行った。死細胞の石灰化誘導を行い、死細胞に結合したタンパク質を質量分析法により解析した結果、死細胞にのみ結合しているタンパク質を、複数同定した。その中でもセルピンファミリー分子に着目し、石灰化能への影響を解析した。その結果、一つのセルピンファミリー分子の過剰発現が、骨芽細胞分化に伴う石灰化を促進しうることが明らかとなった。本分子が血清中に含まれる石灰化制御分子であることが示唆された。
血清中において石灰化を誘導する分子を同定することで、新たな石灰化制御タンパク質の証拠を提示する重要な意義を持つ。また、動脈硬化や軟骨内骨化における石灰化においても、本研究にて明らかになった分子の関連が予想され、骨粗鬆症や骨形成不全症の改善や、異所性石灰化の治療にも応用できる可能性がある。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (14件)
Free Radical Research
巻: 53 号: 2 ページ: 226-236
10.1080/10715762.2018.1563782
Journal of Orthopaedic Science
巻: 24 号: 2 ページ: 332-336
10.1016/j.jos.2018.08.018
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 14979-14979
10.1038/s41598-018-33175-7
Cell Commun Signal.
巻: 16(1) 号: 1 ページ: 49-49
10.1186/s12964-018-0261-y
Asian Spine Journal
巻: 12 号: 2 ページ: 335-335
10.4184/asj.2018.12.2.335
Leukemia & Lymphoma
巻: 58 号: 11 ページ: 1-12
10.1080/10428194.2017.1304762
Asian Spine J.
巻: 11 号: 3 ページ: 478-478
10.4184/asj.2017.11.3.478
J Orthop Sci.
巻: 22 号: 2 ページ: 230-236
10.1016/j.jos.2016.11.017
巻: 22 号: 3 ページ: 554-559
10.1016/j.jos.2017.01.004
Cancer Res
巻: 76 号: 7 ページ: 1837-1846
10.1158/0008-5472.can-15-1484
Pathology
巻: vol.40 号: 5 ページ: 467-482
10.1016/j.pathol.2016.05.002