研究課題/領域番号 |
16K10928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 東邦大学 (2018-2019) 名古屋大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
里元 麻衣子 東邦大学, 医学部, 講師 (10611551)
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研究分担者 |
槇田 浩史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20199657)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経炎症 / 認知機能障害 / セボフルラン / 脳 / 脳・神経 / 麻酔 / 敗血症 |
研究成果の概要 |
全身性炎症が脳内神経炎症を引き起こし、脳内神経炎症は急性の認知機能障害を呈するということが指摘されている。しかしながら、神経炎症の病態生理学は十分に明らかになっておらず、現在確立された治療法はない。今回我々はLPS投与により誘発された全身性炎症由来の脳内神経炎症と認知機能低下モデルマウスに対して、セボフルランの前投与が神経保護的効果をもたらすか検討した。 セボフルラン前投与は全身性LPS投与により引き起こされた記憶障害を改善させ、過度のミクログリアの活性化を抑制し、炎症を抑え、アミロイド関連蛋白の上昇を抑制した。これら結果からセボフルランの前投与は脳内神経炎症に有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症を起因とした敗血症性脳症は、全身性炎症反応の結果として生じ、せん妄、見当識障害など様々な症状を呈する。しかしながら、敗血症関連脳症の発生メカニズムは明らかになっておらず、病態機序の解明と治療薬の開発は注目されており臨床的にも喫緊の課題となっている。今回全身性炎症由来の脳内神経炎症と認知機能低下モデルマウスに対して、セボフルランの前投与が全身性LPS投与により引き起こされた記憶障害を改善させ、過度のミクログリアの活性化を抑制し、炎症を抑え、アミロイド関連蛋白の上昇を抑制した。これら結果からセボフルランの前投与は全身炎症性反応の結果引き起こされる脳内神経炎症に有効である可能性が示唆された。
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