研究課題/領域番号 |
16K10938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
河本 昌志 広島大学, 医歯薬保健学研究科, 教授 (40127642)
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研究分担者 |
佐伯 昇 広島大学, 病院(医), 講師 (30325170)
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研究協力者 |
向田 圭子
大月 幸子
近藤 隆志
安田 季道
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 悪性高熱症 / 骨格筋筋小胞体 / 1型リアノジン受容体 / 細胞内カルシウム調節 / ヒト培養骨格筋細胞 / ダントロレン / Ca-induced Ca release / 遺伝子導入 / 骨格筋培養 / CICR速度 / RYR1 / Ca / 培養骨格筋細胞 / カルシウム動態 / RYR1受容体 / リアノジン受容体 / 骨格筋細胞 / 培養 |
研究成果の概要 |
悪性高熱症(MH)素因を,スキンドファイバーを使用したCa-induced Ca release (CICR)速度の亢進の有無で判定し,この検査後の残余筋を培養し,還流液の温度変化によるその筋のCa動態を測定した.またダントロレンの抑制効果についても検討した.これをMH原因遺伝子であるRYR1の変異を導入したHEK細胞についても検討した. その結果,環境温の上昇による骨格筋細胞内のCa濃度の上昇は,ヒト培養骨格筋細胞でもHEK細胞でも確認された.ダントロレンはHEK細胞でも培養骨格筋細胞でも,温度上昇によるCa濃度を低下させたことから,この薬剤はMHの発症予防に効果がある可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性高熱症(MH)はいまだ原因が特定できない致死的疾患の一つである.そんな中でもダントロレンは治療に有効なため長く用いられてきたが,MHの発症予防に対する効果は乏しいとされてきた.この研究により,ダントロレンはMHの発症予防の効果もある可能性を示唆する結論が得られた. よって今後は,ダントロレンの予防的な臨床応用も視野に,MHの発症リスクの低減を図ることが可能になると期待される.
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