研究課題
基盤研究(C)
本研究では敗血症性ショック患者において、ICU入室時の小腸粘膜細胞傷害の合併が有意に死亡と関連すること、小腸粘膜細胞傷害は肉眼的な舌の虚血所見と関連があることを明らかにした。加えてグラム陽性菌による敗血症性ショック患者におけるエンドトキシン血症と小腸粘膜細胞傷害に関連がないことも明らかにした。また小腸粘膜細胞傷害の指標である腸型脂肪酸結合蛋白値が、腎機能や血液透析に影響を受けることを明らかにした。
重症患者における小腸は「the motor of critical illness」と称され、予後悪化の原因となっていると考えられてきた。本研究は、小腸粘膜細胞傷害の指標である腸型脂肪酸結合蛋白(I-FABP)を用いて、敗血症性ショック患者の予後に関連することを明らかにした。今後、I-FABPが臨床使用されることにより予後予測および治療介入が可能となり、予後改善に繋がる可能性がある。ただし、本研究で示したようにI-FABPは、腎機能や血液透析によりその値が影響を受けるため注意が必要である。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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