研究課題/領域番号 |
16K10962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
徳田 賢太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (10419567)
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研究分担者 |
白水 和宏 九州大学, 大学病院, 助教 (30568960)
早水 憲吾 九州大学, 大学病院, 助教 (70444833)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | チオ硫酸 / 薬剤性心筋障害 / 心筋保護 |
研究成果の概要 |
本研究では、酸化ストレスおよびアポトーシスによって用量依存性に心筋障害を発症するドキソルビシン(DOX)誘導性心不全モデルを用いて、チオ硫酸が心筋保護効果を発揮するのか、その作用メカニズムを生体及び分子レベルで解明することを目標とした。以下の事項を明らかにすることができた。DOX誘導性心不全モデルに対して、チオ硫酸ナトリウムの投与によって、①マウスの心筋障害・心機能低下を抑制し、生存率を改善した。②その機序として酸化ストレスの抑制および心筋細胞におけるアポトーシスの抑制が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強力な抗がん剤として広く用いられているドキソルビシンは、用量依存性に心筋障害を生じることが知られており、総投与量が制限されることから治療効果として限界がある。今回の研究では、マウスにドキソルビシンを投与することで心筋障害を発症させ、それに対してチオ硫酸ナトリウム投与によって心筋障害抑制効果が見られ、マウスの生存率が改善することを示した。その機序として、ドキソルビシンによって心筋に生じる酸化ストレスおよびアポトーシスが、チオ硫酸ナトリウムの投与によって抑制されることであることが示唆された。また同内容を学術誌で発表した。
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