研究課題/領域番号 |
16K10972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (40252952)
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研究分担者 |
森松 博史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30379797)
清水 裕子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80423284)
荻野 哲也 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90252949)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 出血性ショック / 蘇生後肺傷害 / 炎症反応 / 一酸化炭素 / CO遊離分子 / 抗炎症薬 / 蘇生後急性肺傷害 / 炎症 / アポトーシス / インフラマソーム / 抗炎症療法 / 抗炎症性サイトカイン / COヘモグロビン / CO-releasing molecule / TUNEL陽性細胞 / カスパーゼ / 炎症性サイトカイン / 抗炎症作用 / ARDS / 出血性ショック蘇生 / CO releasing molecule / マイトファジー |
研究成果の概要 |
外傷や外科手術にともなう大出血による著しい血圧低下(出血性ショック)に対して、大量の輸液・輸血により血圧を回復できた(蘇生)としても、それをきっかけに肺の炎症反応が引き起こされ、重篤な呼吸困難に陥ることがある。この蘇生後肺炎対する現在の治療法は人工呼吸によって呼吸を助け肺の回復を待つ保存的療法であり、肺の炎症そのものを改善する積極的治療法は未だない。本研究では、本来、有毒ガスである一酸化炭素が微量では抗炎症作用を持つことに着目し、ラットの出血性ショック蘇生モデルに微量の一酸化炭素を遊離する分子を投与すると蘇生後肺炎がその抗炎症作用を介して治療効果を示すことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症肺炎に対する治療は、もちろん病原体に対する有効な薬物の投与を行うべきである。しかし、新型コロナウイルス肺炎のように病原体に対する有効な薬物が存在せず、かつ、過剰な免疫反応にともなう炎症がその重症化に寄与している場合、過剰な炎症反応を抑えることが非常に有効な治療法となりうる。本研究では、ラット出血性ショック蘇生後肺炎に対してCO遊離分子が有効なことを示した。CO遊離分子はまだ、臨床応用できる段階ではないが「重症新型コロナウイルス肺炎」に対する抗炎症薬となる可能性がある。
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