研究課題/領域番号 |
16K10981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
住谷 昌彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420420)
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研究分担者 |
四津 有人 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (30647368)
大住 倫弘 畿央大学, 健康科学部, 助教 (70742485)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 運動恐怖 / 知覚運動協応 / 3次元動作解析 / 上肢運動 / 神経科学 / 疼痛 / 臨床 |
研究成果の概要 |
条件付けbeep音によりNRS=6程度の恐怖心を惹起した。条件付けbeep音を先行させると、加速期、減速期ともに時間が延長(運動速度の低下)が観察された。さらに、加速期、減速期ともに運動滑らかさJerkが大きくなり運動の巧緻性が失われた。筋電計側において上腕二頭筋と上腕三頭筋の収縮に同期性が出現し、この傾向は減速期で特に顕著であった。また、慢性疼痛患者における運動恐怖のパス解析を用いたモデル化では運動恐怖は抑うつや自己効力感に対して悪影響を与える一方、適切な運動習慣があると運動恐怖が少ないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動恐怖を伴う慢性疼痛患者では、従来から知られている小脳失調などの神経学的失調運動とは異なる運動の巧緻性低下が観察される。今回の結果からは特に感覚フィードバックによる運動調節相である減速期に、上肢の主働筋と拮抗筋の同時収縮が顕著となることが示され、これが神経失調症状とは異なる巧緻性低下の原因であることを明らかにした。また、運動恐怖は運動習慣だけでなく、抑うつや自己効力感のような心理的問題にも直接的に悪影響を与えることが明らかになった。したがって、運動恐怖を改善する治療法は慢性疼痛患者の運動障害に対する治療として有用であると考えられる。
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