研究課題/領域番号 |
16K10995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
関根 芳岳 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00516370)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 前立腺癌 / スタチン / 放射線 / 重粒子 / PAPR阻害剤 / DNA修復 / 癌 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
ホルモン非依存性前立腺癌細胞株でのスタチン投与後の 遺伝子発現変化を解析した結果、数多くのDNA修復関連遺伝子の発現が低下した。次に同細胞株へX線や重粒子を照射し、増殖に対するスタチンとの併用効果について検討を行ったところ、スタチンとX線や重粒子を併用により、更なる細胞増殖抑制効果を認めた。また、PARP阻害剤のオラパリブとスタチンとの併用効果を検討したところ、オラパリブとスタチンを併用するとホルモン非依存性前立腺癌細胞株において、それぞれ単剤よりも更なる細胞増殖抑制効果を認めた。以上より、去勢抵抗性前立腺癌に対してスタチンは放射線照射やPARP阻害剤との併用効果の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌患者は、日本において増加傾向にあり、新規アンドロゲン剤や抗癌剤が無効な患者に対する新規治療の開発は急務である。スタチンは、高脂血症に対して広く使用されている薬剤であるため、もし癌治療に応用することができれば、臨床的には使用しやすいことが予想される。まだまだ追加の研究が必要ではあるが、今回の研究結果において、現在、治療に難渋している去勢抵抗性前立腺癌に対して、スタチンが放射線やPARP阻害剤などとの併用で、治療効果がある可能性が示唆された。
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