研究課題/領域番号 |
16K11003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野々村 祝夫 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30263263)
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研究分担者 |
植村 元秀 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (40631015)
藤田 和利 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50636181)
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研究協力者 |
林 拓自
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 高脂肪食 / 発癌 / PTEN / p53 / ノックアウトマウス |
研究成果の概要 |
遺伝子改変前立腺癌自然発症モデルマウスに高脂肪食およびセレコキシブを投与し、癌の進展について前立腺重量とHE染色、Ki67染色で、局所の免疫細胞についてはフローサイトメトリーで評価した高脂肪食によりマウスの前立腺癌重量は有意に増加し、Ki67陽性細胞の有意な増加を認めた。前立腺癌モデルマウスにおいて、高脂肪食は局所のマクロファージからのIL6分泌を増加させ、癌細胞への直接的なシグナル伝達と周囲の免疫細胞であるMDSC増加を介して癌の進展を促進した。またセレコキシブやIL6受容体阻害剤はその進展を抑制し、炎症を伴う前立腺癌の進展に対する有効な治療法であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌の近年の発症増加は食生活の欧米化が原因と考えられているが、その機序は未だ明らかになっていない。慢性炎症がメタボリック症候群や癌の基礎的病態となっていることが明らかになりつつあり、前立腺癌の発症進展に食生活の変化による全身性慢性炎症が重要な役割を果たしている可能性がある。本研究ではこれらが明らかになり、日常生活の生活習慣を変えることにより前立腺癌の進展を抑えることができる可能性が示唆された。また、炎症が重要な役割を果たしていることが明らかになり、それらをターゲットとした新規予防法、治療法の確立につながる可能性が高いと考える。
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