研究課題/領域番号 |
16K11059
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
山西 友典 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90220425)
|
研究分担者 |
加賀 勘家 獨協医科大学, 医学部, 助教 (80584812)
井上 健一 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90587974)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 間質性膀胱炎 / マスター転写因子 / ハンナ型・非ハンナ型 / 主成分分析 / パイオニア因子 / リプログラミング / ダイレクトリプログラミング / 膀胱上皮幹細胞 / ハンナー病変 / 尿路上皮 / iPS干渉法 / 再生医療 / レンチウイルスベクター / 排尿機能 / 転写因子 |
研究成果の概要 |
上皮間葉転換を起こした膀胱癌細胞株と、上皮の性質を有する膀胱癌細胞株のマイクロアレイ解析により、上皮特異的に高発現する転写因子候補を82種類挙げた。ハンナ型(23症例)、非ハンナ型(11症例)の間質性膀胱炎患者生検で発現量を定量したところ、主成分分析で5群に分類された。このうち主成分2と4がハンナ型と非ハンナ型を分離していたため、正常組織からの逸脱を示唆する因子群として同定した。これらの群には既知の膀胱上皮前駆細胞マーカーおよびリプログラミング能を有するパイオニア因子が複数含まれていた。現在これらの因子の強制発現ベクターを作成し、機能実験を実施中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難病指定された間質性膀胱炎は原因不明で根治手段がない。ハンナ型・非ハンナ型に分類される2つの病型についても、簡便な診断マーカーが存在しない。我々は特定の転写因子群がハンナ型・非ハンナ型の患者生検で発現量が異なることを発見した。この意義は、2つの病型の診断マーカーが得られたことに留まらない。転写因子を特定の組み合わせで強制発現すると、細胞の運命を転換させる現象が知られている(例:iPS細胞)。今回同定した転写因子を複数組み合わせて、膀胱上皮の前駆細胞を人工的に作成する技術開発に取り組んでいる。これが成功すれば、前駆細胞を移植するかもしくは遺伝子治療によって、間質性膀胱炎を根治できると期待する。
|