研究課題
基盤研究(C)
淋菌感染症の原因菌である淋菌株個々の宿主に対する反応性の差異について検討を行った。同じ遺伝子型を持つ淋菌株を同一集団とし、本邦で近年分離された株より優先株として5つの系統を決定した。この系統間の違いについて確認を行った。いくつかの液体培養条件下での、菌株の増殖様式を調べたところ、BHI培地を用いた条件ではMLST7359の系統に属する菌株は他の集団に属する菌株とは異なるパターンを示した。培養細胞に対する細胞接着性、宿主細胞の炎症反応に影響を与えるLOS の発現パターンについて確認したところ、淋菌株間に差異が見られたが、系統に依存した差異は見られなかった。
本課題の対象となる淋菌株の本邦における状況を明らかにするために、分離株の遺伝子型(MLST型)を決定した。その結果、短期間において流行株の変化が起きていることが分かった。適切な淋菌感染症における治療指針を策定するには、その時代に則したものが必要であり、そのためには対象となる分離株の最新の性状を把握することが重要であり、今回得られた情報はその策定を行う上で貢献できるものと考えられる。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Antimicrob Agents Chemother .
巻: 64 号: 1
10.1128/aac.01663-19
J Antimicrob Chemother
巻: 74 号: 7 ページ: 1812-1819
10.1093/jac/dkz129
J Glob Antimicrob Resist
巻: in press ページ: 46-49
10.1016/j.jgar.2019.02.011
Microbial Genomics
巻: 4 号: 8 ページ: 1-13
10.1099/mgen.0.000205
Antimicrob Agents Chemother
巻: 62 号: 3
10.1128/aac.02069-17
J Infect Chemother
巻: 23 号: 11 ページ: 804-807
10.1016/j.jiac.2017.05.009
Internal Medicine
巻: 56 号: 11 ページ: 1443-1445
10.2169/internalmedicine.56.7656
130006857224
Sexually Transmitted Diseses
巻: 44 号: 4 ページ: 205-210
10.1097/olq.0000000000000573
巻: 60 号: 7 ページ: 4339-4341
10.1128/aac.00504-16