研究課題/領域番号 |
16K11108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
升田 博隆 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80317198)
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研究分担者 |
丸山 哲夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10209702)
内田 浩 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90286534)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / 磁気ビーズ / モデルマウス / イメージングシステム / Bioluminescence imaging / 上皮間葉転換(EMT) / 子宮内膜幹細胞 / 上皮間葉転換 / 生殖医学 |
研究成果の概要 |
腹腔内投与された磁気ビーズ付着細胞を磁石で集積し、その細胞を非侵襲的かつ定量的な観察することが長期間可能であり、将来的に子宮内膜症腹膜病変モデルに応用が可能と考えられた。 正所性子宮内膜上皮細胞はEMTを起こす一方で、子宮内膜症病変の上皮細胞はEMTを起こしており、子宮内膜症の発症や進展にEMTが深く関わっていると考えられた。また、ZEB1は子宮内膜症病変でのみ発現しており、浸潤性の高い病変で発現が強かった。EMT阻害薬により子宮内膜上皮細胞の接着と運動が阻害されたことは、子宮内膜症の発症と進展を抑制できる可能性を示唆しており、EMT阻害薬は新規子宮内膜症治療薬となり得ると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜症は不妊症に限らず、月経のある女性の6-10%に発症し、全世界で1.8 億人が月経困難や下腹部痛などによりQOL の低下を余儀なくされ、その経済的損失は患者・週あたり456 米ドル(Nnoaham et.al. FetilSteril. 2011)と算出されている。日本においても、年間約3800 億円の経済的損失(平成12 年度厚生科学研究報告書)があると計算されている。さらには、上皮性卵巣癌や腹膜癌の前癌病変とも考えられ、社会的にもインパクトの大きい疾患である。よって、子宮内膜症の解明や治療は、大きな社会的貢献につながると考えられる。
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