研究課題/領域番号 |
16K11111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
吉武 洋 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (00396574)
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研究分担者 |
荒木 慶彦 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 先任准教授 (70250933)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 抗精子抗体 / バイセクト型糖鎖 / NUP62 / 精巣 / CD73 / 精細胞 / α-N-アセチルグルコサミニダーゼ / 糖鎖 / 糖タンパク質 |
研究成果の概要 |
我々が以前樹立した自己抗体由来の抗マウス精子単クローン抗体Ts4は、バイセクト型N-アセチルグルコサミン構造を有するフコシル化2本鎖複合型糖鎖への結合を介して複数の種類の糖タンパク質を認識している。これまで本抗体は、成熟精子ではα-N-acetylglucosaminidase、成熟精巣内の精細胞ではTEX101に反応していることが判明している。本研究ではさらにNUP62を未成熟精巣でのTs4認識分子として新たに同定した。Ts4反応糖鎖で修飾されるタンパク質は雄性生殖細胞の成熟過程で変化し、複数の分子の機能調節を介して受精や精細胞の分化に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦で深刻化している少子化問題は、社会科学的に議論されることが多いが、不妊症の増加など医学的な原因も無視できない。不妊症患者血清中に抗精子抗体が検出されることがあるが、実際に受精を阻害する免疫学的作用を示すことがあり、不妊の原因になる可能性は以前より指摘されていた。しかしそのほとんどが不妊症患者血清を用いた実験で判明したものであり、その対応抗原や生物学的機能について検討することは困難であった。Ts4が認識する糖鎖とその修飾糖タンパク質の実態が明らかになれば、本分子を介した全く新しい受精の分子メカニズムの解明が期待でき、これまで原因不明とされてきた不妊症の一部の分子基盤を構築できる可能性がある。
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