研究課題/領域番号 |
16K11128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
川越 淳 山形大学, 医学部, 講師 (60375342)
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研究分担者 |
永瀬 智 山形大学, 医学部, 教授 (00292326)
清野 学 山形大学, 医学部, 助教 (40594320)
太田 剛 山形大学, 医学部, 講師 (50375341)
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研究協力者 |
渡邊 憲和
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脱落膜化 / 子宮体癌 / 子宮内膜 / 転写補助因子 / Ncoa6 / 核内受容体転写補助因子 / エストロゲン受容体 / エストロゲン / 婦人科腫瘍学 / 分子生物学 / 生殖内分泌学 |
研究成果の概要 |
倫理委員会の承認の下、ヒト子宮内膜組織、および、子宮内膜癌組織中のNcoa6の発現を免疫組織化学染色により検討した。ヒト子宮内膜では上皮および間質細胞にてNcoa6の発現を認め、他方、子宮体癌組織では、Ncoa6の発現低下を認め、組織分化度が低下するほどNcoa6の発現率が低下する傾向をみとめた。また、ヒト子宮内膜間質細胞(HESCs)の単離培養を行い、Ncoa6の発現を確認後、siRNAを用いてNcoa6の発現抑制を行い、脱落膜化に与える影響を検討した。その結果、Ncoa6発現抑制により、形態学的には脱落膜化が抑制され、それがactin分布の調整機構に関与するためであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究において、マウスではNcoa6が子宮内膜におけるエストロゲン受容体の転写活性調節と発現抑制を介したエストロゲン感受性調節に重要な機能を持ち、内膜の脱落膜化や胚着床に対して重要な機能を持つことが報告されていた。しかし、ヒト子宮内膜におけるNcoa6の機能に関しては全く報告がなく、今回の我々の研究は、その点においで初めての研究報告となる。我々は、Ncoa6の発現が子宮内膜の機能にとって重要であることを示し、その発現低下が類内膜腺癌の悪性度と関連し、また、脱落膜化障害を引き起こすことを明らかにした。これは、Ncoa6が妊娠成立と将来的な内膜癌発症抑制に重要な因子であることを示した。
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