研究課題/領域番号 |
16K11129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
水口 剛雄 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40372396)
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研究分担者 |
佐藤 豊実 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80344886)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 子宮体癌 / 婦人科腫瘍学 |
研究成果の概要 |
当科において初回手術を施行した子宮体癌検体の解析から得られたゲノム情報に加え、エピゲノム情報に関して、臨床病理学的因子や予後との関連性を統合的に解析した。マイクロサテライト不安定性は免疫チェックポイント機構を亢進することにより術後化学療法の感受性を低下させ、予後不良に影響している可能性が示唆された。一方、術後放射線照射はp53正常群では予後を改善するが、p53異常群では改善せず、p53の異常は術後放射線治療の感受性を低下させることで、予後不良因子となっている可能性があり、子宮体癌では化学療法と放射線療法の感受性が、異なる機序により制御されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮体癌の初回治療は現在、手術療法を基本として、臨床病理学的リスク因子の有無により術後化学療法または/および術後放射線療法を追加する。今回、ゲノム・エピゲノム異常を統合的に解析することにより、術後化学療法および術後放射線療法に対する感受性が、それぞれ異なる機序により制御されている可能性が示唆され、ゲノム・エピゲノム解析結果により術後追加治療を選択することで、子宮体癌患者の予後を更に改善できる可能性がある。今後これらの結果から、予後改善のための新たな分子標的治療や、ゲノム・エピゲノム異常に基づいた新たな管理法の開発が期待される。
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