研究課題/領域番号 |
16K11167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 公益財団法人佐々木研究所 |
研究代表者 |
坂本 優 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 副院長(移行) (20260101)
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研究分担者 |
小見山 博光 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
加藤 俊介 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40312657)
岩屋 啓一 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 研究員(移行) (50312012)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | バイオマーカー / 子宮がん / 遺伝子解析 / 血中循環腫瘍DNA / マイクロRNA / 婦人科腫瘍学 |
研究成果の概要 |
NGSを用い患者毎の子宮癌遺伝子異常を明らかにし血中循環腫瘍DNA量(ctDNA)を測定し腫瘍マーカー個別化、オーダーメイド医療を目指す。子宮癌高リスク群の再発率は高く再発予防は喫緊の課題である。再発は術後体内遺残癌細胞が発育顕在化したものである。ctDNAの個別化腫瘍マーカーで体内遺残腫瘍細胞量測定し治療適正化・予後改善を試みる。現在、原発巣シーケンスを行い遺伝子変異解析を進めている。20症例の子宮癌で解析した結果、複数の遺伝子変異を検出できた。原発巣遺伝子変異解析結果に基づき血漿中のctDNAとして同様の遺伝子変異が検出されることを検証しリンパ節転移や再発等の悪性表現型との相関を検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮癌で遺伝子解析を行った結果、複数の遺伝子変異を見つけることができた。gene Aは35%で同遺伝子の同部位に遺伝子変異を認めた。同変異を認めた43%で早期再発や転移を認め、癌の悪性度に関連する遺伝子変異と推察された。また、gene Bは20%で同遺伝子の同部位に遺伝子変異を認めた。手術前後の採血を用いて、ctDNAを抽出しdigital PCRを行っている。これらが、血中での臨床経過を反映するものであれば、腫瘍マーカー、治療ターゲットとなり得ることが証明できる。未知遺伝子変異も指摘されており、子宮がんの病態解明、今後の治療標的ならびにバイオマーカーとなる可能性がある結果を得ることができた。
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