研究課題/領域番号 |
16K11191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山中 敏彰 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (90271204)
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研究分担者 |
和田 佳郎 奈良県立医科大学, 医学部, 特任講師 (80240810)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | めまい / 平衡障害 / 姿勢歩行障害 / 感覚代行 / リハビリテーション / 長期効果 / 歩行障害 / 神経科学 / 臨床 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
平衡障害に対する前庭覚代行治療の長期効果について調査研究を行った。 慢性化した一側前庭障害症例16例を対象に、頭位を感知する加速度計からの情報を舌表面で電気信号に変換して伝達するシステムを使用して、バランストレーニングを8週間行った。治療終了後2年間追跡し効果を判定した。VSDトレーニングにより重心動揺と歩行機能スコアは短期間で改善を示した。治療を終了した後にもこれらの改善は、6-12か月間変化せず12-24か月後に約20%悪化するも、効果は持ち越され維持された。VSDによる感覚代行治療は効果をcarry overさせる有用なリハビリテーションモダリティーとして期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、VSDを用いる感覚代行リハビリテーションの至適なトレーニング期間と同治療による長期にわたるcarry-over効果が認められた。この結果より、VSDによる治療の有益性と実用性を示すことができた。この感覚代行治療が実用化できれば、患者の治療アドヒアランスを高めることができ、短い治療期間で平衡障害の改善を長期間キープすることができ、患者のQOLは著しく向上することになる。今後、身体障害者や高齢者に対しても介助機器としての応用を試みると、医療や福祉分野へ多大に貢献できる可能性を有する。
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