研究課題/領域番号 |
16K11198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山本 和央 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50408449)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中耳粘膜 / 再生医療 / 細胞シート / 真珠腫 / 癒着性中耳炎 / 鼻粘膜 / 温度応答性培養皿 / 粘膜再生 / 耳科学 |
研究成果の概要 |
中耳真珠腫や癒着性中耳炎の術後早期に中耳粘膜を再生させ真珠腫の再発や鼓膜再癒着を防止する目的として、中耳に自己の培養上皮細胞シートの移植する治療法を開発した。この細胞シートは患者由来の鼻腔粘膜上皮細胞を生体外で加工したヒト体細胞加工製品である。 培養細胞をヒトの中耳へ移植する初の再生医療として再生医療安全性確保法に従って臨床研究を実施した。これまでに患者15人の全ての症例において安全に細胞シートを移植することに成功した。全例において有害事象を認めず、新たな治療法の可能性が示唆された。これらの成果のもとに、この新規治療法の実用化のために医師主導治験開始に向けた準備を進めることができている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は培養細胞をヒトの中耳へ移植する初の再生医療(First-in-human study)であり、将来的に鼻腔粘膜上皮細胞シートを製品化させ、年間6000人もの患者に提供する未来を想定して治験の準備を進めることを目的とした研究であ理、中耳真珠腫や癒着性中耳炎に対する治療成績を格段に改善させると考えられ、研究成果により中耳手術における新たな治療法の可能性が示唆された。
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