研究課題/領域番号 |
16K11212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
清水 志乃 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (50505592)
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研究分担者 |
清水 猛史 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00206202)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / 血液凝固因子 / 鼻茸線維芽細胞 / フィブロネクチン / TGF-beta / eotaxin / RANTES / EGF受容体インヒビター / 線維芽細胞 / トロンビン / 活性化第10因子 / GM-CSF / fibronectin / PARs / 耳鼻咽喉科学 / 好酸球性鼻副鼻腔炎 / 凝固系因子 |
研究成果の概要 |
好酸球性副鼻腔炎は、好酸球浸潤を伴う再発しやすい鼻茸、ニカワ様鼻汁、嗅覚障害を特徴とする難治性疾患である。いまだに原因不明で、治療の効果も限定的である。本研究では、活性化凝固因子であるトロンビンや活性化第10因子が好酸球性副鼻腔炎の鼻茸線維芽細胞に作用して好酸球浸潤や鼻茸形成を誘発することを示した。また、その過程にEGF受容体が関与することが分かった。さらに、好酸球性炎症のラット鼻炎モデルを用いて、EGF受容体インヒビターの全身または鼻腔局所投与が、好酸球性炎症を抑制することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性疾患である好酸球性副鼻腔炎は、ステロイド以外に有効な保存的治療薬がない。どうして鼻茸がすぐに再発するのか、どうしてたくさんの好酸球が粘膜に浸潤するのかいまだ解明されていない。本研究の結果から、鼻茸の形成や好酸球浸潤の機序の一部を明らかにすることができた。このような研究を積み重ねることによって、将来的に新しい治療薬が開発される可能性がある。好酸球性副鼻腔炎患者が、繰り返し手術を受けたり長期にステロイドを服用しなくても済むようになるかもしれない。
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