研究課題/領域番号 |
16K11218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
太田 康 東邦大学, 医学部, 准教授 (40251285)
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研究分担者 |
石川 文雄 東邦大学, 医学部, 講師 (10130345)
鈴木 光也 東邦大学, 医学部, 教授 (50302724)
池宮城 慶寛 東邦大学, 医学部, 助教 (50439931)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 難治性慢性炎症 / 慢性副鼻腔炎 / IgG4 / デスモグレイン3 / 自己抗体 / 自己抗原 / デスモグレイン3 / 副鼻腔粘膜 / 細胞間隙 / ミクリッツ病 / IgG4 / IgG4-CRS / 好酸球性副鼻腔炎 / アレルギー、喘息 / 自己免疫 / モデルマウス |
研究成果の概要 |
今回難治性慢性鼻副鼻腔炎症例において、デスモグレイン3に対する自己抗体IgG4を証明した。また、難治性鼻副鼻腔炎症例の6例において、副鼻腔粘膜上皮におけるIgG4の存在部位は主に上皮細胞の細胞間隙であった。このIgG4は抗原に反応した抗体であり、細胞間隙に自己抗原が存在すると考えられた。代表的な細胞間隙タンパク質であるデスモグレイン3も、副鼻腔粘膜の上皮細胞間隙に存在した。このことから、副鼻腔粘膜上皮に浸潤するIgG4の自己抗原の一つとしてデスモグレイン3が考えらえた。このことから、デスモグレイン3に対する自己抗体IgG4が難治性慢性鼻副鼻腔炎の原因の1つであることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性鼻副鼻腔炎に代表される難治性鼻副鼻腔炎は、いまだ難治性慢性炎症がおこるその機序が不明であり、根本的な治療方法も確立されていない。最近患者数も増加しており、その治療方法を確立することは急務である。今回難治性鼻副鼻腔炎の原因の一つに デスモグレイン3に対する自己抗体IgG4が関与していることが判明した。さらなる研究が必要であると同時に、治療方法の確立に結び付く可能性がある。
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