研究課題/領域番号 |
16K11285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
池田 華子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20372162)
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研究分担者 |
村岡 勇貴 京都大学, 医学研究科, 助教 (00739089)
畑 匡侑 京都大学, 医学研究科, 助教 (70748269)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性 / ドルーゼン / 治療 / 失明予防 / iPS細胞 / 新規治療法開発 |
研究成果の概要 |
本研究では、加齢黄斑変性の病態解明と、新規治療法開発を目的として研究を行った。 我々が開発したVCP ATPase阻害剤は、ドルーゼン形成マウスであるCCr2欠損マウスにおいて、ドルーゼンの増加を抑制することが明らかになった。ドルーゼンを有するサルにVCP APTase阻害剤を投与したところ、ドルーゼン数の増加を抑制した。長期投与による副作用は認めなかった。 一方、加齢黄斑変性患者iPS細胞由来網膜色素上皮細胞では、形態上は健常者由来の網膜色素上皮細胞と差異はなかった。メンブレン上でのドルーゼン形成は、患者由来網膜色素上皮細胞で多いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで病変組織の採取が難しく、加齢黄斑変性に対する病態研究は困難であったが、本研究の手法を用いることで、研究が進むと考えられ、その学術的意義は非常に大きいと考える。 また、加齢黄斑変性の前駆症状であるドルーゼンを消失させる薬剤は、実用化されたものがなく、本研究で明らかになった、ドルーゼン消失作用を持つVCP ATPase阻害剤が臨床応用されれば、多くの患者の失明予防につながると考えられ、その社会的意義は非常に大きいと考えられる。
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