研究課題/領域番号 |
16K11321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大音 壮太郎 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (10511850)
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研究分担者 |
池田 華子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20372162)
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研究協力者 |
山城 健児
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 補償光学 / 加齢黄斑変性 / 脈絡膜 / 視細胞 / 光干渉断層計 / 走査型レーザー検眼鏡 / 眼科学 / 網膜 / 眼底イメージング |
研究成果の概要 |
次世代補償光学適用走査型レーザー検眼鏡を用いて、萎縮型加齢黄斑変性における視細胞異常を示した。萎縮型加齢黄斑変性症例では、正常眼に比べ、視細胞密度が低下していた。また脈絡膜血球動態異常が観察された。次に視細胞異常と視機能異常の関連について検討を行ったところ、網膜色素上皮異常の範囲を越えて視細胞異常が広く存在し、視機能障害と最も関連することが明らかとなった。更なる研究でパキコロイドの特徴を有し、ドルーゼンを認めない症例をpachychoroid geographic atrophyと命名し、萎縮型加齢黄斑変性との比較を行ったところ、両者は遺伝型、表現型とも異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補償光学を利用した、次世代の眼底イメージング機器を用いて、現在まで病態が不明のままである萎縮型加齢黄斑変性の視細胞異常をはじめて示した。脈絡膜血流のイメージングも世界初であった。また視細胞異常が網膜色素上皮異常の周囲にまで拡大しているという結果は、萎縮型加齢黄斑変性の治療戦略に大きな影響を与えるものである。新しく提唱したpachychoroid geographic atrophyという疾患概念は、従来からの萎縮型加齢黄斑変性と異なるものであり、今後の研究では区別して考えるべきである。
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