研究課題/領域番号 |
16K11370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
清水 雄介 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10327570)
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研究分担者 |
角南 寛 琉球大学, 医学部, 特命助教 (50374723)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪組織由来幹細胞 / 顔面神経麻痺 / 細胞シート / 脂肪幹細胞 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
琉球大学臨床研究倫理委員会の承認の下(承認番号810)、ヒト由来の脂肪組織から脂肪幹細胞を抽出し、数週間、高純度培養した後、大量に得られた脂肪幹細胞をコラーゲンシートに播種して、4平方センチメートルの単層脂肪幹細胞シートの作製を行った。さらにこの脂肪幹細胞シートを重ね合わせた積層化シート、不織布を用いた脂肪幹細胞シートを作製した。また両側顔面神経麻痺モデルラットを作成し、それぞれの顔面半側に細胞シートの移植を行った。細胞シートの移植を行った側は、移植していない側に比べて顔面神経の回復が早い傾向がみられた。またコラゲナーゼを用いず脂肪幹細胞を分離抽出するための方法を開発し特許出願を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陳旧性顔面神経完全麻痺、不全麻痺に伴う表情筋機能不全(萎縮、拘縮、病的共同運動)に有効な治療は確立されていない。顔面神経麻痺は笑えない、眼を閉じることができない等、罹患者の日常生活に多大な苦痛をもたらす疾患であり、日本でも数多くの患者が存在している。 本研究の結果、積層化した脂肪幹細胞シートを顔面神経麻痺患者さんに早期に移植することで、回復する可能性があることが示唆された。また本研究を通して、脂肪幹細胞シートを作製する技術を構築できた他、コラゲナーゼを用いず脂肪幹細胞を分離抽出する新しい方法を開発し特許出願を行えた。
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