研究課題
基盤研究(C)
我々の研究の結果では、たった3時間のPAR2拮抗剤による治療でVEGFシステムを介して急性敗血症モデルの多臓器不全の進行を抑制し、改善効果をもたらした。このPAR2は早期敗血症において血管新生系のVEGF、エンドセリン(ET)そして炎症系(TNF)のカスケードと近い関係性を持っており、多臓器不全の進行と発生に関わる。心筋細胞と肺のマクロファージを用いたin vitroの研究においても、PAR2拮抗薬とVEGF阻害薬を使用することでVEGFとPAR2の関係性を確認できた。これらの一連の研究から敗血症早期におけるPAR2の阻害はVEGFシグナルを通して心機能障害、肺障害の治療と予防に効果的がある。
この研究は敗血症の治療と予防のために行った研究である。敗血症及び重症敗血症(感染に起因する二次的な急性臓器不全)また敗血症ショック(輸液負荷によって回復しない低血圧を伴う重症敗血症)は、毎年世界中で2700万人が罹患し、その4人に1人以上が死亡すると報告されている。この研究の結果は、敗血症及び敗血症によって起こる臓器障害の改善につながると考えられ、死亡率の現象及び後遺症の改善、医療コストの削減に繋がるなど非常に社会的に意義があると考える。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 6件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件)
Joutnal of Shaheed Ziaur Rahman Medical College
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