研究課題/領域番号 |
16K11396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
朝倉 英策 金沢大学, 附属病院, 准教授 (60192936)
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研究協力者 |
門平 靖子
山田 真也
荒幡 昌久
森下 英理子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | DIC / 播種性血管内凝固症候群 |
研究成果の概要 |
DICの本態は、著しい凝固活性化と微小血栓多発であり、進行すると不可逆的な臓器障害や出血症状をきたす。予後改善のためには、適切な診断基準の作成と病態に応じた早期の治療介入が必要である。DICモデルを用いた我々の検討では、充分な抗凝固療法を行っても、特に炎症の強い病態では微小循環障害や内皮障害に起因する臓器障害を伴うDICの進展は不可逆的であり、凝固活性化以外の要素が病態に深く関与していると考えられる。血管作動性物質は、DICの循環動態に影響を与える可能性が高いが、その意義は不明である。DICモデルでの血管作動性物質の意義については今後とも検討を継続する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦では、癌と血栓性が二大死因である。血栓性には、心筋梗塞、脳梗塞、静脈血栓塞栓症(肺塞栓など)が含まれており致死的となる。そのため、血栓症の克服は、日本国民の健康寿命を延伸するための最重要課題の一つである。種々の血栓症の中でも、播種性血管内凝固症候群(DIC)は、「究極の血栓症」とも言える病態である。DICに対する病態解析の手法や治療法改善の考え方は、そのまま一般的な血栓症に応用可能である。 ラットを用いたDICモデルの作成は容易であり、このモデルを用いた研究は、広く血栓症全体の病態解析や治療法の改善に応用することができる。
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