研究課題/領域番号 |
16K11418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
讃井 將満 自治医科大学, 医学部, 教授 (30424039)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | せん妄 / 睡眠 / 重症患者 / 集中治療 / オレキシン / スボレキサント / 重症 / ポリソムノグラフィー / スポレキサント / 集中治療医学 |
研究成果の概要 |
重症患者におけるオレキシン拮抗薬のせん妄予防効果を検証するための第一段階として、脳脊髄液中のオレキシンレベルを測定し、せん妄患者ではオレキシン分泌の日内変動が消失している可能性を示唆する結果を得た。既存の簡便な睡眠モニターを利用し、重症患者における簡便な睡眠モニタリングが可能か検討し、その特性・限界を明らかにした。既存のオレキシン拮抗薬のせん妄予防可能性を示した観察研究に方法論的な問題点を指摘し、その予防効果がない可能性を示した。オレキシン拮抗薬を含めたICUにおける睡眠促進・せん妄予防プロトコルの有用性を検証する多施設前向き介入前後比較研究を行なったが、有意な結果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症患者におけるオレキシン拮抗薬のせん妄予防効果が、観察研究や一部のランダム化比較試験で示されているが、その生理学的論拠や研究方法論には検討の余地が大きい。本研究は、生理学的に拮抗薬使用の論拠となる、“重症患者におけるオレキシンの動態”に迫る初の研究であり、今後も研究を継続する意義が大きい。また研究方法論として、重症患者の睡眠に対する有用・簡便なモニタリング法が確立されていない現状から、各種のモニタリングを検討し、その限界を示した。また、既存の観察研究の重大な問題点を指摘した。総じて、重症患者におけるせん妄の減少という重大な課題を解決する道程の中で、一定の足跡を残したと考える。
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