研究課題/領域番号 |
16K11443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
南崎 朋子 広島大学, 医歯薬保健学研究科, 助教 (30452593)
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研究分担者 |
吉子 裕二 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (20263709)
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研究協力者 |
二村 学
香西 克之
Ahmed Faisal
Sarmin Nushrat
Zaurasari Mentari
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨転移 / miRNA / 骨代謝 / 骨吸収 |
研究成果の概要 |
基質小胞およびそれに包含されるmiRNA-125b(miR-125b)が骨転移性がん細胞(MC-7、PC3およびPY8119細胞)の増殖能・遊走能・浸潤能を抑制することをin vitroにて確認した。また、成熟骨芽細胞にのみmiR-125bを過剰発現するトランスジェニック(Tg)マウスの脛骨あるいは尾動脈注射によるPY8119細胞あるいはPY8119-Luc細胞の骨転移モデルにおいて、Tgマウスでは野生型マウスと比較し、骨吸収およびがん細胞増殖が有意に抑制されていることをμCT、in vivoイメージングおよび組織学的解析より明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨転移は乳がん、前立腺がん、肺がんに多くみられ、わが国の患者数は15-30万人と推定される。現在では、長期生存するがん患者も多く、骨転移に伴う疼痛、骨折、麻痺などのQOLの低下が問題となっている。現在、少数の治療薬が存在するものの、副作用の問題など選択肢は少ない。微小胞やmiRNAはそれぞれDDSやがんの診断に臨床応用されつつあるが、本件の成果は、生体に本来備わっている骨特異的微小胞と抗腫瘍性miRNAを用いた全く新しい発想に基づく治療のための基礎研究であり、既存のがん患者の骨転移の治療の問題を改善し、より高い効果が期待できる治療法の開発に貢献する。
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