研究課題/領域番号 |
16K11492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 義英 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20287775)
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研究協力者 |
井上 誠
辻村 恭憲
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 嚥下 / 顎運動 / 扁桃体 / 歯学 |
研究成果の概要 |
ラット扁桃体中心核内側部の背内側部の連続電気刺激により、リズミックな顎運動が誘発された。上喉頭神経連続電気刺激により誘発された嚥下反射の回数は、リズミックな顎運動が生じているときは、顎運動が生じていないときに比べ、有意に減少した。また、上喉頭神経刺激開始から最初の嚥下が誘発されるまでの時間は、リズミックな顎運動が誘発されている間は、顎運動が生じていないときに比べ、有意に延長した。 これらの結果から、扁桃体中心核誘発性の顎運動時における嚥下反射の抑制は、扁桃体中心核が嚥下中枢である弧束核を抑制することにより生じることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳辺縁系に存在する扁桃体の電気刺激により、咀嚼運動に似たリズミックな顎運動が誘発された。そして、リズミックな顎運動が生じているときは、顎運動が生じていないときに比べ、嚥下反射の回数は有意に減少した。従って咀嚼を行っている間は、嚥下が生じないように脳内で調節されていることが示唆された。 本研究は、咀嚼と嚥下の関係およびその制御機構解明の一助となり、誤嚥性肺炎の予防ための基礎研究といえる。
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