研究課題/領域番号 |
16K11549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大森 一弘 岡山大学, 大学病院, 講師 (20549860)
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研究分担者 |
中山 真彰 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10579105)
高柴 正悟 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50226768)
萬代 大樹 岡山大学, 自然科学研究科, 特任助教 (60534427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | terrein / 歯周炎 / 根尖性歯周炎 / 歯周病 / 歯周・歯内疾患 / 低分子化合物 / 歯内疾患 / 歯周疾患 / 抗炎症 / 有機合成化学 |
研究成果の概要 |
本研究では,抗炎症性低分子化合物terreinの炎症性骨吸収疾患(特に歯内・歯周疾患)に対する治療薬としての可能性を検討した。 その研究成果として,①新規terrein類縁体の合成に成功,破骨細胞分化抑制効果を確認した,②terreinの細胞内標的分子の一つとしてJAK1のタンパク質リン酸化を抑制することを確認した,③絹糸結紮歯周病マウスモデルにおいてterreinを腹腔投与すると有意に歯槽骨の吸収を抑制することを確認,炎症性細胞の上皮下への浸潤を抑制することを確認した。以上の結果から,低分子化合物terreinの歯内歯周疾患治療薬として応用できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,自身の歯が多数残る高齢者数は増加しており,8020運動達成者の割合が50%を超えたと報告されている。一方,歯が口腔内に残存することに伴い,う蝕や歯周病の発症リスクも上昇している。そのため,今後,口腔内に多量の感染・炎症巣を持つ高齢者の割合が増加することは,口腔感染に伴う全身疾患(誤嚥性肺炎等)の発症リスクを上昇させる,すなわち医療費の増加につながると考える。今回報告した低分子化合物terreinの口腔組織(炎症性細胞,上皮 骨組織等)に対する様々な薬理効果を応用することが出来れば,超高齢社会を意識した新たな口腔疾患治療(予防)薬として応用できると考える。
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