研究課題/領域番号 |
16K11644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
阿部 成宏 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (00510364)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 顎口腔組織 / 幹細胞 / 再生医学 / 神経堤幹細胞 / 分化 / 歯乳頭幹細胞 / 歯髄幹細胞 / 口腔粘膜幹細胞 / 細胞分化 / Neurosphere法 / 神経堤 / 根尖部歯髄 / 歯根膜 / 口腔粘膜 / 硬組織再生 / 再生歯学 / スフェアー培養 / 口腔組織幹細胞 |
研究成果の概要 |
多くの顎口腔組織由来幹細胞は神経堤幹細胞の特徴を有している。これらは、一見同じ表現型を示しているがその違いは明らかになっていない。同一患者より歯乳頭、歯根膜および口腔粘膜を採取し、由来細胞を単離した。各組織幹細胞の幹細胞生物学的検討を行った。各組織において神経堤幹細胞マーカーおよび神経堤マーカーの発現を認めた。各組織由来細胞の表面マーカ―解析では、ほぼ同様の表現型を示した。スフェアー形成細胞は、幹細胞マーカーを発現し、in vitro下での分化能は神経堤細胞系統への分化能を認めた。しかしながら、口腔粘膜幹細胞は歯乳頭および歯根膜と比較し硬組織形成細胞分化は低く、脂肪細胞分化が高い事を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
われわれは、顎口腔領域の幹細胞の代表である歯乳頭、歯根膜および口腔粘膜間質由来幹細胞の幹細胞特性に関して検討した。その結果、大部分の幹細胞特性は、共通しているのにもかかわらず、分化能などに違いがあることを、同一患者、同一部位、同一時期に3つの組織を採取することにより個体差を最小限に比較することができた。本研究から、神経堤由来の幹細胞には採取部位によって、目的の再生しやすい組織が異なることを見出した。個々の幹細胞にはその有用性には部位特異的な特徴を有しており目的とする再生組織を考慮し、どの組織幹細胞を用いるのかを検討する必要があると思われる。
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