研究課題/領域番号 |
16K11694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
手塚 征宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50759777)
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研究分担者 |
三浦 尚子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 言語聴覚士 (50715331)
坂田 聡 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (80336205)
上田 裕市 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (00141961)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔外科 / 口唇口蓋裂 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 構音機能 / 視覚的フィードバック / 音声可視化システム / 口蓋裂言語 / 言語障害 |
研究成果の概要 |
口蓋裂術後の言語障害に対して、音声可視化システムを応用する事を目的に、母音の分析を行い、口蓋裂術後の症例について鼻咽腔閉鎖機能良好な群は口蓋裂のない群と同じ色彩パタンが得られ、鼻咽腔閉鎖機能不全な群は口蓋裂のない群と異なる色彩パタンが得られることが分かった。次に瘻孔閉鎖術前後の母音の分析を行い、前述と同様の結果を得た。構音は客観的・視覚的に子音の構音様式、構音位置を示すことのできるニューラルネットワークシステム(NN)を用いて、分析を行い瘻孔閉鎖術前に口蓋化構音を認めた症例が、訓練後には消失し、NNでも構音点は訓練が進むにつれ、正常な位置へ移動し、最終的には異常構音の消失が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口蓋裂手術後の鼻咽腔閉鎖機能不全は開鼻声や異常構音の主因となり、不明瞭な言語はコミュニケーション障害を引き起こす。鼻咽腔閉鎖機能不全による開鼻声や異常構音に対する評価、そして治療アプローチを確立することは非常に重要なことだと考える。現在は言語聴覚士の耳による聴覚判定がゴールデンスタンダードとされている。しかし、再現性についての疑問もよく耳にすることがあり、より客観性のある評価法が必要であると考える。今回の結果より、音声可視化システムやニューラルネットワークシステムは口蓋裂術後の言語障害に対する、より客観的な評価を行う新たな方法として可能であることが示唆された。
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