研究課題/領域番号 |
16K11759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
椎葉 俊司 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (20285472)
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研究分担者 |
左合 徹平 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (80710574)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前頭前野 / 心理ストレス / 大脳辺縁系 / 特発性歯痛 / 慢性疼痛 / 扁桃体 / 心理社会的ストレス / ドーパミン |
研究成果の概要 |
前頭前野のドーパミン神経活動を検討したが明らかな活動は観察されなかった。予備実験として特発性歯痛患者の自律神経活動に関して検討した。特発性歯痛患者に対して疼痛刺激を行ったところ交感神経活動は賦活化したが、その程度は健常成人と比較して有意差は認められなかった。しかも、心理ストレスに対しての交感神経活動の賦活化は健常成人と比較して有意に上昇しており、加えてその活動亢進は復位しにくいことがわかった。この結果は特発性歯痛患者の心理ストレスに対する大脳辺縁系の活動亢進が関与していることを示している。また。活動亢進が福井日ないのは大脳辺縁系に抑制的に働く前頭前野の機能変調が関与する可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原因不明の歯痛として特発性歯痛(idiopathic toothache :IT)がある。Iこの痛みには情動ストレスが少なからず関与することがわかっている。今後もストレス社会は続くと予測されることよりITに苦しむ患者は増加すると思われる。ヒトは様々な痛みに苛まれてきた。ITは癌性疼痛、神経障害性疼痛と並んで早急に解決すべき痛みである。これまで、癌性疼痛、神経障害性疼痛は研究が行われ成果が報告されているがITに関する研究は積極的に行われていない。発症機序を明らかにし、治療法を開発することは、ITに苦しむ患者の福音となることは疑う余地がない。
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