研究課題/領域番号 |
16K11762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
飯島 毅彦 昭和大学, 歯学部, 教授 (10193129)
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研究協力者 |
増田 陸雄
西村 晶子
片岡 華恵
今野 歩
越智 英行
牛山 明
川上 速人
秋元 義弘
松原 幸枝
吉田 優子
阿部 響子
福井 理恵
上條 竜太郎
山田 篤
鈴木 大
美島 健二
田中 準一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 血管透過性 / グリコカリックス / 血管内皮 / 肺水腫 / 抗白血球抗体 / マクロファージ / TRALI / 炎症 / 血管内皮障害 / 敗血症 / 肺血管 / glycocalyx / cadherin / Rac1 |
研究成果の概要 |
1)肺血管の生体内観察と抗白血球抗体による白血球の凝集 抗白血球抗体により白血球は肺血管表面に凝集する。直ちに肺胞内の水分量が増加し、肺水腫を形成することが生体内で観察された。2)培養血管内皮層を用いたglycocalyxによる血管透過性の検討 単なるglycocalyxの破壊では血管透過性の亢進は起こらないが、炎症反応を開始する遺伝子の誘導が起こっていることが確認された。glycocalyxは各受容体の活性化を抑制していることが示唆された。 3)抗白血球抗体を用いた肺血管透過性亢進におけるマクロファージの役割 肺水腫の形成にはマクロファージが重要な役割を果たしていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管内皮障害と微小循環障害は様々な病態の進行に大きく関与する。この病態の進行には微小構造物であるグリコカリックスが鍵を握っていることが想定されてきた。本研究ではグリコカリックスを生体内で観察することを可能とし、特に観察が難しい肺血管での生体内観察を可能とし、肺水腫の成立過程を示すことができた。さらに研究を進め、グリコカリックスの機能を検討した。その結果、グリコカリックスは構造物として血管の透過性を抑制するのではなく、細胞内シグナリングを抑制することで血管透過性の調節に関与することを示唆する結果を得た。今後、重症病態である肺水腫等を含めた様々な病態の解明および治療法開発への応用が期待される。
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