研究課題/領域番号 |
16K11788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
谷本 幸太郎 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (20322240)
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研究分担者 |
杉山 勝 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (70187681)
加藤 功一 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (50283875)
國松 亮 広島大学, 病院(歯), 講師 (40580915)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 乳歯歯髄幹細胞由来間葉系幹細胞 / 口蓋裂 / 骨再生 / 脱落乳歯歯髄由来幹細胞 / 再生医療 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
乳歯歯髄幹細胞由来間葉系幹細胞(SHED)、骨髄由来間葉系幹細胞(BMSCs)、歯髄由来間葉系幹細胞(DPSCs)の比較検討の結果、いずれも同等の骨分化能を有していることが明らかとなった。BALB/c-nuマウス骨欠損部へのSHED/炭酸アパタイト(CAP)担体移植を行った。μCTによる評価では、SHED移植群では対照群と比 較して有意な骨再生が認められ、BMSCs群、DPSCs群に比較してより高い骨再生傾向が認められた。 SHED はhDPSCsおよびhBMSCs に対して同等以上の骨再生能を有していることが明らかとなり、骨再生治療における有用な細胞源となり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳歯歯髄幹細胞由来間葉系幹細胞(SHED)は、歯科治療において非侵襲的かつ比較的容易に入手可能である利点を有している。さらに本研究により、SHEDは高い増殖能および骨分化能を有しており、動物実験において有効な骨再生が示された。乳歯由来であるために適用が小児に限定されるものの、乳歯から永久歯への交換期に骨移植治療が行われる口蓋裂患者においては最適な幹細胞供給源となり得ることが示唆された。以上のことから、低侵襲で有効な再生医療が口蓋裂治療の選択肢に加わる可能性が示されたことは社会的意義が認められる。
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