研究課題/領域番号 |
16K11910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
田中 裕二 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40179792)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 意識レベル / 意識障害 / 脳波 / 高次脳機能 / 看護技術 / 神経科学 / 神経生理学 / 感覚刺激 / 科学的根拠 / 意識rベル |
研究成果の概要 |
意識障害患者に対する意識レベルの改善を目的とした看護ケアの効果について健常者を対象に研究を実施した。姿勢や体性感覚刺激,聴覚刺激,嗅覚刺激などの感覚刺激を用い,その効果を脳波学的に検討した。これらの刺激によって脳活動が亢進したことから,意識障害患者の意識レベルを高める刺激として有効である可能性を示唆するものである。 また,フランスのリヨンにある神経病院では,医師は聴覚刺激による聴覚誘発電位(AEP)を記録し,ブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)を介した生体反応から患者の意識レベルを判断していた。また,看護師は声かけ刺激による患者の表情や視線の変化などから意識状態を判断していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床では,意識障害患者に対して,経験的に背面開放座位による姿勢の変化,聴覚刺激や温浴刺激などを加えることで患者の意識レベルの改善に向けた看護ケアが行われているが,意識レベルの評価方法は主に定性的である。本研究では神経生理学的な手法を用いて,意識レベルに対する姿勢の変化や種々の感覚刺激による効果を生理学的に解明したもので,この結果は臨床で用いられている看護技術の科学的な根拠を明らかにしたもので,学術的に意義のある研究である。また,本研究結果は生体反応として重要なバイタルサインの1つである「意識」について神経生理学的に解明したもので,基礎看護学領域においても意義のある研究である。
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