研究課題/領域番号 |
16K12004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
伊藤 まゆみ 共立女子大学, 看護学部, 教授 (70316636)
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研究分担者 |
金子 多喜子 杏林大学, 保健学部, 准教授 (60583911)
中原 るり子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (90408766) [辞退]
山崎 章恵 共立女子大学, 看護学部, 教授 (50230389) [辞退]
関谷 大輝 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (80619213)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | キャリアレジリエンス / キャリア形成危機 / キャリア成熟 / 感情マネジメント / 職業的アイデンティ / 職業継続意思 / 看護職 / キャリアモチベーション / キャリアレジリエンス獲得過程 / ストレス対処 / 感情調整 / キャリア成熟度 / キャリア形成の危機 / キャリア目標設定 / 人的資源の活用 / 看護管理 / 看護師キャリア形成 / キャリアレジエンス / 獲得支援 |
研究実績の概要 |
本研究目的は看護師キャリアレジリエンス獲得支援プログラムの開発である。その基礎的研究として,当該研究はキャリアレジリエンス支援仮説モデルの構築とそのモデルの統計的検証によってキャリアレジリエンス獲得支援プリグラムに関する示唆を得ることであった。その目的に対し,研究1では看護師を対象とした質的調査において,看護師は職業生活や人生一般の体験ならびに自我同一性により,キャリアビジョンをもち,そのビジョンをキャリアモチベーションとして個性的なキャリアパスを描き,そのキャリアが順調に進展すれば職業的アイデンティを確立させていた。その一方で,キャリア形成過程では,①環境や役割の変化への適応感,②職業的ストレスへの対処状態,③本来感の混乱によって,キャリアモチベーションは低下しやすく,そのモチベーションを維持するための自己調節機能としてのキャリア成熟,キャリアレジリエンスや感情マネージメントスキルが求められていた。 これらの重要概念を整理し,研究2では,日本の看護師757名(性別:男性87名,女性670名,平均年齢:37.9歳,平均看護経験年数:14.5年)を対象に質問紙調査が実施された。その結果,キャリア形成の危機的状況にあり,職業継続意思が低い者は高い者に比べキャリアレジリエンスが低くかった。また,キャリアレジリエンスには,キャリア成熟度,本来感,感情マネジメント方略が影響し,キャリアレジリエンスは職業的アイデンティに影響していた。上述の知見において,キャリア成熟や感情マネージメントスキルを促進できればキャリアレジリエンスが獲得されやすく,その結果として職業的アイデンティが高まることが示唆された。しかし,今後,キャリアレジリエンス獲得支援プログラム開発を行ううえで,キャリアレジリエンスに影響する対象の特性的要因に関する検討が不十分で課題が残された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定されていた研究1,2の実施ならびに国内外の学会発表による成果公表までは終了した。しかし,今後予定されている「キャリアレジリエンス獲得支援プログラムの開発」を行うためには,研究2において対象者の特性的要因の検討が不十分で,課題が残された。また,関連分野における論文は公表されたが,本研究における直接的な成果として論文の公表が不足している。
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今後の研究の推進方策 |
研究1,2の分析結果を論文としてまとめ,投稿する。また,キャリアレジリエンスの特性的要因をWEB等で調査する。
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