研究課題/領域番号 |
16K12361
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
|
研究機関 | 福岡女学院看護大学 |
研究代表者 |
山田 小織 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (60369080)
|
研究分担者 |
越田 美穂子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (30346639)
守田 孝恵 獨協医科大学, 看護学部, 特任教授 (00321860)
松尾 和枝 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90190404)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 現任教育 / 新任期保健師 / ポートフォリオ / 保健師 / プリセプターシップ / プリセプター / プリセプティ |
研究実績の概要 |
従来、行政保健師の多くは、保健分野に配置され、業務内で人材育成が行われてきた。しかし、現在は介護保険や福祉等、少人数の分散配置が進み、業務を通したOJT(On The Job Training)が難しくなり、体系的に人材育成することが求められている。このことを受けて、本研究では、地域保健における人材育成ツールとして、2018年度・2019年度に『地域保健専門職を対象としたスタートブック』を製作、2020年度にこれらを『公衆衛生活動を担う保健師のためのスタートブック(以下、スタートブック)』として改訂した。2021年以降は、スタートブックをA県の新規採用保健師へ配布し、内容や活用状況を評価するための調査(半構成的面接)を計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、新規採用保健師へスタートブックの配布はできたが(2021年・2022年で計14部)、実態調査は実施することができなかった。 本研究のスタートブックは、スタートガイド(第Ⅰ部)とポートフォリオ(第Ⅱ部)で構成されている。2022年度は、スタートガイド(第Ⅰ部)とポートフォリオ(第Ⅱ部)の両方を活用する2施設(事例)について、モニタリングを実施した。結果、ポートフォリオの活用に関しては、配属部署の管理職の理解・合意が促進要因となっていることが明らかになった。ポートフォリオのコメントについては、実際にプリセプター以外の事務職も記載していることが多く、活用方法については組織内で工夫されていた。 本研究のスタートブックは、新任期保健師と他のスタッフ(プリセプターや事務職)とのコミュニケーションツールとなり、メンター的な役割を果たしていることが示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症対策による業務量増加により、スタートブックの配布はできたが、十分な活用ができておらず、調査協力を得ることができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
1.「公衆衛生活動を担う保健師のためのスタートブック」に関する評価 2023年度は、新たにB県の新規採用保健師を対象として、「公衆衛生活動を担う保健師のためのスタートブック」を配布、内容及び活用に関してモニタリングを実施する。 2.「公衆衛生活動を担う保健師のためのスタートブック」の改訂 スタートブックについては、すでに製作から3年が経過していることから、内容について見直しを行う必要がある。その為、B県の保健師(新任期・中堅期・管理期)を対象として、フォーカスグループインタビューを実施する。 3.研究成果の公表 本研究の成果を学会等で公表するとともに、所属機関のホームページにてスタートブック(改訂)を公開する。
|