研究課題/領域番号 |
16K12439
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
情報セキュリティ
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
八槇 博史 東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (10322166)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人工知能 / 共進化学習 / 標的型攻撃 / マルウェア / 人工知能搭載型サイバーレンジ / サイバーセキュリティ / サイバーレンジ / 進化 |
研究成果の概要 |
標的型攻撃が,人工知能技術を搭載したマルウェアを用いて高度化されるという将来像を前提として,攻撃者に先回りする形で攻撃内容を自動合成してシミュレーションを行い,防御方法までを自動的に生成するための技術について研究を行った. 具体的には,マルウェアの攻撃とそれに対する防御を模擬するためのネットワークシミュレータをクラウドコンピュータ上に構築し,攻撃内容や防御内容を共進化計算により変化させて様々な局面を再現するシステムを構成した.また,人工知能を搭載したマルウェアのモデルとして,プランニング計算に基づいて攻撃計画を行うものや,人間との対話を通じて詐欺をはたらくものについて検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,(1)マルウェアや攻撃対策システムを自律的なソフトウェアであるエージェントとしてモデル化し,(2)共進化計算を通じてマルウェアと攻撃対策システムとのあいだの「イタチごっこ」をシミュレーションすることにより(3)将来高度化すると予想されるマルウェアの攻撃に先んじて対策を構築するというものである. この技術の開発により,新しい攻撃の出現を対策が後追いするというセキュリティ対策技術の宿命から脱し,攻撃者の先回りをして防御をするという,真の意味でプロアクティブなセキュリティ対策が実現する.
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