研究課題/領域番号 |
16K12489
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
荒牧 英治 奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, 特任准教授 (70401073)
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研究分担者 |
木下 彩栄 京都大学, 医学研究科, 教授 (80321610)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自然言語処理 / 医療情報学 / アルツハイマー病 / アルツハイマー型認知症 / 認知症 |
研究成果の概要 |
研究では,言語関連疾患の患者の語り(10分程度の自由音声発話)を材料として,自然言語処理技術による患者の診断,将来的なリスクの予測を実現し,最終的にはリハビリ/治療という革新的な医療の可能性に挑む.言語関連疾患としては,語彙量との関連について,すでにエビデンスが存在するアルツハイマー型認知症と,当事者の自伝的語りが治療において重要視されている発達障害(自閉スペクトラム症;以降ASD)を主な2対象として扱い,加えてうつ病,統合失調症など,語りとの関連が深い疾患についても適応を広げていく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点で対象としているアルツハイマー型認知症のみならず,本研究により得られる知見や成果は,言語と関係した他の疾患についても有効である可能性が高い.本研究によって測定法が確立されることで,これら他の障害や疾患への応用も可能となり,大きな波及効果が期待される. 加えて,本研究の方法論である<患者の語りを引き出す>という行為そのものが,社会を変える可能性がある.本来口を閉ざしがちである認知症やASD者の語りを引き出し,その土台となる場を生み出すことによって,これらの疾患への社会的理解を促進し,結果的に疾患への社会的無理解からくる偏見や診断への抵抗感を大きく軽減できる可能性がある.
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